これも銅でしょう

金でなく、銀でなく、銅を追いかけてみたいと思います

十円玉の銅

今日の銅の建値・相場を確認

 ●建値(JX金属より)

2019/3/2 760,000円/トン  前日比±0 (前回更新 3/11)

●相場(日本経済新聞より)

2019/3/26(終値)  6,330ドル/トン  前日比-10.00

 昨日(25日)に久しぶりに建値が更新。

アメリカ経済の景気が下がる予測を受け24日に日経株価が下がった。

銅も少なからずともその影響があるだろうとは予測できるが、実際に何がどういう動きをして銅の市況に影響されているのか正直解らない

まぁ、それが解っているのであれば先物取引で勝てる可能性が大きいという事なのだが。

 

市場の変化はニュースとともに見ていくことし、今日も身の回りの銅を追ってみる

 

十円玉

硬貨としての認識が強く、『銅』を使用しているという事を忘れていた。

十円硬貨が一番身近な『銅』といえますね。

 

現在の十円硬貨の詳細(Wikipediaより)

素材 青銅
品位  95%
亜鉛 4% – 3%
スズ 1% – 2%
量目 4.5 g
直径 23.5 mm
図柄 平等院鳳凰堂(表面)
常盤木(裏面)

 

十円硬貨には『青銅(=スズを含む合金)』が使われているが、原価はいくらなのだろうか?

 

十円硬貨の原価

3/27時点の価格で十円硬貨の材料を購入したとして算出してみる

銅の建値 740円/kg  亜鉛の価格 358円/kg  錫の価格 288円/kg

亜鉛と錫の価格は産業新聞の非鉄金属市場価格より

 

十円硬貨に使われている銅の重さ   4.5g×95%=4.275g

今日の建値740円で算出        4.275g×0.74円/g=3.16276円

亜鉛

十円硬貨に使われている亜鉛の重さ  4.5g×3%=0.135g

今日の価格358円で算出        0.135g×0.358円/g=0.493円

●錫

十円硬貨に使われている錫の重さ   4.5g×2%=0.09g

今日の建値740円で算出        0.09g×0.288円/g=0.02592円

 

十円硬貨に使われている素材(銅+亜鉛+錫の合計)は  3.68168円

 ここに人件費や光熱費なども加わったとしても約4円と考えてよいだろう

 

平成30年度に製造される十円硬貨

財務省から平成30年度の紙幣硬貨製造枚数が発表されていて、十円硬貨は29万枚。

28年度は19万枚、29年度は12,5万枚とここ数年では製造枚数が一番多いようです。

 

ではでは

●1年間に十円硬貨に使われる銅の量は 4.275g×29万枚=1,239,750g で、約1240kg

●銅の購入価格は、本日の建値で購入したとすると 740円×1240kg=917,600円

 

1年分の十円硬貨を作るのに、銅の量が約1.2㌧

おや?!  2㌧トラック1回で運べてしまう・・・

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十円硬貨が昭和26年に製造開始されてから今年で68年。何十年も十円硬貨を製造してきているので、既に流通している数は相当なもの。なので、1年分の製造枚数はそんなものなのでしょうが、銅の量に換算すると、使われている銅の量はかなり少ないという印象です。みなさんは『どう』感じました? (^^)/